Q:どのくらい続ければよいのですか?

 [学び舎こいく]では“考える力”をつけることで学習面での土台作りを行います。土台の強さ大きさが、その先どれだけ積み上げられるかを決めますので、小学校時代は土台作りに専念すべきだと考えます。小学校時代に充分な具体的体験を積み重ねていれば、中学校からは抽象的な学習領域に安心して飛び込んでいけるでしょう。

 弊害のある学習法ではありませんので、自主的に楽しんでやれているのであれば、期間が長すぎるということはありません。習い事やスポーツにのめりこんでいったとしても、中学受験対策を本格的に始めたとしても、時間的負担が軽いので(週1回90分授業と少量の宿題)、両立が充分可能です。

 ただし、本人の“考える力”が充分について、自ら没頭したいことを他に見つけて次のステップに進むことを希望すれば、そのときを卒業のタイミングとしてもよいでしょう。こいくで養成した“とことん考え抜く力”は、その後、何に取り組むにしても、必ずや大きな力となるはずです。

Q:小学校でわからなかった問題を教えてもらえますか?

 「わからないところを教えてほしい」という要望を満たすためだけに、塾や学習教室を探しているのであれば、他の個別指導教室や家庭教師の方が向いているかもしれません。
 [学び舎こいく]は、対症療法的にひとつひとつの「わからない」に対応するための教室ではなく、「わからない」が出ないように、あるいは自分で解決できるように、根本的な体質改善・体質強化を図るための教室だからです。
 
 もちろん、質問は大歓迎です。どんどん持ってきてください。ただし、わからない問題の考え方や解き方や答えをストレートに教えることは少ないと思います。ヒントだけ与えて後は自分で考えさせたり、場合によっては「わからない」という気持ちを更に膨らませた状態で帰すかもしれません。

 理由は「考える力をつけたいから」です。子どもが「わからない」と思っているときは実はチャンスです。「わからない」から考えるのです。そこで簡単に答えを教えてしまっては、せっかくの考える力をつけるチャンスをみすみす潰すことになります。その場ではわかった気になっても、また同じ問題がわからなくなってしまっては意味がありません。
チャンスを最大限に活かすことを心がけて対応していきます。

Q:難問を解くための応用力をつけることはできますか?

 充分可能です。授業や宿題で使用する「絵で解く算数文章題」や「算数パズル」には相当の難問も含まれます。これらに立ち向かう過程で、難問を解くために最も必要な“とことん考え抜く力”が鍛えられます。

 小学校の授業と宿題は、考える力のある優秀な子どもにとっては退屈なものになりがちです。先生は成績下位層の底上げに追われ、優秀な子どもの知的好奇心を満足させることは二の次になってしまっている状況があるように思います。せっかく学ぶことの楽しさを感じ取れる素養のある子どもでも、この状況が続けば「勉強は出来なくはないけど、つまらないからやりたくないもの」という意識を持って中学校に上がることになりかねません。本来伸びるべき有望な芽が摘まれてしまうのです。
 
 「うちの子はどうも小学校の勉強に退屈しているようだ…」という方は、ぜひ[学び舎こいく]にお子様をお預けください。知的好奇心を満足させる良問で、学ぶことの楽しさを満喫させます。
 先取り学習では、今以上に小学校の勉強の意欲を削ぐ結果になりかねません。書店等で調べてもらえればわかりますが、実は「先取り内容を含まない難問」が多数詰まった教材というのは非常に少ないのです。「絵で解く算数文章題」は、その意味でも他に類のない教材です。

<2012年3月追記>
小5生対象の応用力養成講座、『アドバンスコース』を開講しました。
詳細は こちら→●アドバンスコース をご覧ください。

Q:他の学習との併用は必要ですか?

 基本的に、「小学校の学習とこいくの学習をしっかりやれば、それだけで充分な学力がつく」と考えていますので、こちらから併用をお勧めすることはないと思います。学習方法によっては併用することによって弊害が出ることもありますので、ご相談いただければと思います。
 例えば、こいくの指導は「考える力を養成する時期に大量の計算プリントを反復させることは無意味というよりむしろ“考えない頭をつくる”という害がある」という考えから教材選択やカリキュラム作成を行っていますので、そういった市販教材や学習教室との併用は望ましくありません。知識を増やすことを主目的とした学習法との相性もよくないと思います。もちろん併用するか否かの決定権は保護者の皆様にありますが、学習効果が半減してしまう可能性があります。

 「そうはいっても今までやってきたことをやめるのは勇気がいるし、どちらが良いか決めかねる」という方は、まずは体験授業にご参加ください。授業でお子様の状況をできる限り把握して、授業後の保護者面談で「お子様にとっての最善の学習方法」について意見交換させていただきたいと思います。

 また、「算数は任せるにしても、国語や英語、理科社会の勉強を他でやらせたい」という方もご相談ください。弊害は少ないと思いますが、「絵で解く算数文章問題」には他科目の力を伸ばす要素も含まれていますので、そのあたりの詳細についてご説明させていただきます。お子様の状況によっては、お金と時間を節約できるかもしれません。

Q:高学年なのですが間に合いますか?

 [学び舎こいく]は「年令に応じてやるべき学習内容は異なる」と考えます。子どもの脳や身体の発達に合わせて、その時期にやるべきことをしっかり見極めないと、取り返しのつかない結果になることもありえます。
 具体的には、“考える力”をつけるべき幼児期に、テレビやゲームなど受動的な姿勢で楽しめる娯楽漬けにしてしまったり、逆に反復計算など考えない勉強をやらせすぎてしまったりすると、それ以降に“考える力”をつけるのは非常に難しくなります。「絵で解く算数文章問題」を作成した糸山先生は12歳を“思考の臨界期”と呼び、それ以前の思考力養成の重要性を訴えていますが、私も同感です。

 “考える力”は、学習面での土台となるものですから、できるだけ早い時期から鍛えていくのがベストです。もし小学校高学年で、土台作りが不充分であることに気付いた場合は、すぐに対策をスタートするべきだと思います。中学校の勉強は、例えて言うと「土台の上に積み上げていく作業」です。それまでに培った土台の大きさ強さで、どれだけのものを積み上げることができるかが決まってしまいます。さかのぼっての土台作りは非常に困難になります。

 最後に、「中学受験に間に合うか」についてですが、土台作りをすべき時期に知識の詰め込みを行うわけですから、当然リスクを伴います。受験勉強をスタートするタイミングについては、保護者の責任で慎重に判断しなければなりません。詳細は「Q:中学受験の対策はできますか」をご覧ください。

Q:小学受験の対策はできますか?

 小学受験については専門外ですので、お役に立てることは少ないと思います。各学校の入試問題についても詳しくありませんし、「指導方針2」のページに書いたとおり“目先の結果を求めない” という方針ですので、特別な対策を行う予定もございません。

 「特別な対策を他の場所あるいは個人で行いつつ、補助的に併用してみたい」という方は、ぜひお問い合わせください。こいくで養成する“考える力”は受験においてもきっと役立つはずです。ただし、受験対策の学習内容によっては、効果が半減してしまう可能性がありますので、ご相談ください。

 受験結果に固執しないのであれば、効果が減じることはないと思います。例えば、「受験に合わせた特別な対策をすることに抵抗がある」という方が「本人のペースを尊重して、今必要だと思うことに取り組ませ、結果的に合格するようなら通わせる」というスタンスで無理のない学習法を模索しているのであれば、[学び舎こいく]の「絵で解く算数文章問題」に優るものはないと思います。

 年長の子どもたちは“勉強”というより“お絵かき”感覚で取り組んでいるようです。自分のペースで楽しんで取り組めますし、情操教育としても優れています。幼児期の遊びの世界から小学校での勉強の世界に、突然放り込まれてとまどう子どもは多いようですから、子どもたちにとって遊びと勉強を繋ぐものになるよう、ゆっくりじっくりていねいに指導します。