●ボードゲームの選び方

新型コロナウイルスによる休校が続いています。自宅待機生活を余儀なくされている我が家の4人の小中学生ですが・・・チャンス!とばかりに、毎日朝から晩までめっちゃ楽しそうに遊びまくっています。
休校が決まって一か月半を過ぎましたが、退屈することなく、次々と色んな遊びを発展させていて、「遊び上手だな~」と改めて感心しています。

中2になった長男を含め全員、勉強はほぼやってないのですが、毎日あまりに楽しそうに過ごしているので、(あと本もかなり読んでるし、手伝いもしてくれるので) 「ま、いっか。」となっています(笑)。 
今の状況は捉え方によっては、このブログでずっと書いてきた、“遊び力=考える力のある子”や、
“本好きな子”を育てるチャンスと成り得るのかな~と思っています。

ただ我が家のように、遊び仲間(きょうだい)が多く、自宅周辺に外遊びできる環境があることは稀だと思います。「ユーチューブ動画とかテレビゲームばかりやりたがって、制限するとだらだらしてるから、勉強や読書をさせようとしてるけど、それは断固としてやりたがらなくて…はあ…」みたいになっている保護者の方も多いのでは、と推測します。

そんな方には改めて、ボードゲームをお勧めします。 “家族で”、そして“自宅で”、楽しめるのがボードゲームの強みです。もうすぐ始まる連休に向けて、購入を検討してみてはいかがでしょうか?

   ☆「ボードゲームって…ナニ?」という方はこちら→ ボードゲームをしてみませんか
   ☆二年ほど前に、ボードゲームの取材を受けました→ 学習塾のボードゲームタイムから


◆ボードゲームの選び方・購入の仕方◆

普段の授業で扱うボードゲームは、①25分以内に終わる、②低学年の子も最初から楽しめる、という二点を条件にして選んでいます。ただ、5・6年生を集めて実施している“本格ボードゲーム大会”で
扱うものは条件を外しています。ご家庭で購入する場合は、“本格ボードゲーム”の方がお勧めです。

大人も楽しめる本格的なボードゲームの方が、同じメンバーで繰り返し遊ぶのには向いています。
最初は難しく感じても、遊べば遊ぶほど、戦略を考えることが面白くなってくるはずです。推奨年齢が、“10歳~”とか“12歳~”とか書かれているゲームでも、家なら一緒にプレイしながら少しずつルールを覚えればよいので、記載された年齢より2歳~4歳くらい小さくても大丈夫です。子どもは覚えるの早いです。(ただしプレイ時間が90分を超える“重量級ゲームは避けた方が無難です。)

今、ボードゲームの数はとにかく多いです。大人向けは尚更です。効率の良い探し方を紹介します。 
ネット上では、様々な人やお店が、様々なボードゲームをお勧めしています。(私も上記の取材でリストを挙げています) 紹介記事を読むと、どれも面白そうです。迷います。そんなときに、初心者が頼るべきは…そう、ランキングです。昔は、ランキングが信頼できる総合サイトが日本になく、英語サイトを苦労して読んでいたものです(涙)。…が、ボードゲームがずいぶん普及した今、ついに日本にも、決定版と言ってよいサイトが誕生しました! 初心者に優しいそのサイトの名は…“ボドゲーマ”です!

こちらをクリック!→ ボドゲーマの“お気に入りボードゲームランキングトップ50”

基本的に、初心者が楽しめるゲームが中心になっているのもこのランキングの良いところ。これを
上から順にチェックしていくのが、最も簡単で間違いない、“ボードゲームの選び方”だと思います。(上記した、“プレイ時間”と“推奨年齢”に加えて、“プレイ人数”に注目してください。3・4人家族なら
4人向け、それ以上なら人数に対応したゲームを選ぶとよいでしょう。)

更に言うと、上位の3つ、1位:カタン、2位:宝石の煌めき、3位:カルカソンヌ、どれも未経験、という方は、この中から選ぶと良いと思います。(順位は2020年4月現在) どれも家族で繰り返し遊べる鉄板のゲームです。個人的に最も好きなのは、“宝石の煌めき”。20年間ずっと定番ゲームとして評価が定着しているカタン・カルカソンヌに、発表後わずか5年程度で並んでいるところに、その実力が表れています。単純なシステムのわりに値段は高めなのですが、それだけの価値があるゲームだと思います。

トップ50のうち、教室でよく遊んでいるのは、6位のディクシット、7位のニムト、10位のブロックス、14位の髑髏と薔薇、19位のハゲタカ、31位のお邪魔者、34位のワードバスケット、41位のインカの黄金。
(本ブログでの紹介記事はこちら→ ニムトハゲタカお邪魔者ワードバスケットキッズ)
本格ボードゲーム大会では、カタン・宝石の煌めき・カルカソンヌの他に、8位のパンデミック、29位の世界の七不思議、38位の海底探検、42位のキングドミノなども遊んでます。
自分では未経験ながら、家族で遊ぶと楽しそうだな~と目をつけているのが、9位のラブレター、30位のワイナリーの四季、46位のダイスフォージです。

候補となるボードゲームを2つか3つほど選んだら、「ボードゲーム 〇〇〇」で検索して、購入可能かどうかチェックしてください。ボードゲームは品切れになることがけっこう多いので、1つに絞る前にチェックしておかないと悲しい思いをします。(経験者は語る。笑) 候補のゲームが購入可能なら、「ボードゲーム 〇〇〇 中古」で検索して、安く買えないかチェックするのもありだと思います。私は
半数程度のゲームを中古で購入していますが、商品状態などで後悔したことはありません。なかなか候補を絞り切れない場合は、更に検索して、遊んだ人のプレイレポートを読むと、詳細がわかって判断材料になると思います(個人ブログにレポートを書いてる人がたっくさんいます)。

選び方・購入の仕方は以上です。 …ですが最後に、トップ50に入ってないのが不思議なくらい面白いゲームがいくつかあるので紹介させてください! 主観で選ぶと選びきれないので、①教室生の人気ナンバー1ゲーム、②我が家での人気ナンバー1ゲームの二つを紹介します。

①ROOM25(下の写真の左)・・・本格ボードゲーム大会で、5・6年生のリピート希望率が最も高いゲームです。基本的には協力型の脱出ゲームですが、全員が正体を隠して裏切り者ありで遊んだり、チーム戦でバトルしたり、いくつかの遊び方ができ、お得感があります。ただし、テーマや雰囲気は、あまり家族向けとは言えない気がします。大人なら眉をひそめそうなアクションもあります。「ここで裏切って
“即死部屋”に押し出し~!ドッカーン!」というような。が、子どもは逆にそこが楽しいようで、男子も女子も、わーきゃー言って盛り上がってます。大人と子どものギャップがよくわかるゲームです。
ボードゲームを選ぶ際は、親(大人)の目線だけに偏らないように注意した方が良さそうです。

②ナビゲーター(上の写真の右)・・・教室から時々ボードゲームを持ち帰って、家族で遊ぶのですが、教室ではいつも“時間”と“初めての子が楽しめるか”を気にしながらプレイしているところがあるので、家ではつい、長~く難し~いゲームを選びがちな私。とはいえ、1年生もいるので、そこまで重いゲームはできません。このナビゲーターは重量級の入門編、という感じのレベルです。とにかくゲームシステムが素晴らしい! 多様な勝ち筋があり自由度が高いわりに、手番でやることが選びやすく、テンポよくゲームが進むので、最初から最後までだれることなく、架空の世界に入り込んで楽しめます。既に10回以上やってますが、いまだに人気がある我が家のヒット作。そろそろ重量級に挑戦してみたい、というボードゲーマー家族にお勧めです。

以上、長文にお付き合いありがとうございました~♪ 皆様ぜひ、実りある自宅待機生活を!