④西南学院中学校

(1) コース1周分の直線は120×2=240mで、カーブも同様です。A君が直線を走るときの速さは秒速6mですから、かかる時間は、240÷6=40秒です。カーブを走るときの速さは秒速4mですから、かかる時間は 240÷4=60秒=1分。よってA君が1周走るのにかかる時間は40秒+1分=【1分40秒】 です。
※ここでは「距離÷速さ」で「時間」を求めていますが、公式を使わずに解くことも可能です。例えば秒速6mで24mを走るときにかかる時間を考える場合、6+6+6+6=24なので4秒と求めるなど、様々な工夫が考えられます。試行錯誤の末に正答に辿り着くことが出来れば、公式の利用とは比較にならない深い納得感が得られるはずです。

(2) まずB君が1周するのにかかる時間を調べてみます。直線には240÷5=48秒かかり、カーブには240÷3=80秒かかりますから、合計で48+80=128秒です。A君は1分40秒=60+40=100秒で1周していましたから、128−100=28秒だけ、B君の方が時間がかかります。つまりB君がスタートして28秒後にA君がスタートすれば、100秒後に同時にゴールすることになります。ではB君は28秒でどこまで進むのでしょうか。まず、12+24×2=60mある最初の直線に、60÷5=12秒かかり、次のカーブ120mに120÷3=40秒かかりますから、カーブの途中まで進むことがわかります。カーブを28−12=16秒間、距離にすると16×3=48m進んでいます。48÷24=2より、カーブの始まり③から48m進んだ地点は 【⑤番】 です。

(3) 最初にA君がアの方向にスタートして22秒で進んだ距離を調べます。最初の直線を走るのに60÷6=10秒かかりますから、カーブの始まり③から、(22−10)×4=48m進んだ地点、つまり⑤を通過したときにB君がスタートしたことがわかります。その後、B君が⑬に行くまでにかかる時間は、直線で60÷5=12秒、カーブで120÷3=40秒、合計で12+40=52秒です。一方、A君が⑬に行くまでにかかる時間は、カーブ(⑤〜⑧)で(120−48)÷4=18秒、直線で120÷6=20秒、合計で18+20=38秒です。ここから、⑬を先に通過したのはA君であることと、二人は⑬〜⑱のカーブで出会ったことがわかります。それではA君が⑬を通過したとき(B君のスタートから38秒後)、B君はどこにいたのでしょうか。最初の直線に12秒かかっていますから、カーブの始まり⑱から、(38−12)×3=78m進んだ地点、つまり⑬まで120−78=42mの地点にいます。(52−38)×3=42mと考えてもよいでしょう。その後は2人とも一定の速さで進みますから、2人の間の距離42mも一定の速さで縮まっていきます。つまりA君が秒速4m、Bくんが秒速3mで向かい合って進んでいるので、1秒に4+3=7mずつ2人の間の距離は縮まっていきます。ここから、2人の間の距離がなくなるとき、つまり二人が出会うときは、A君が⑬を通過してから42÷7=6秒後だとわかります。A君はそのとき、⑬から6×4=24mの地点にいます。よって二人が出会う地点は 【⑭番】 です。

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