●読書について① 本好きな子にするために大切なこと

読書の秋。 うちの子たちは、みんな本が大好き! 
今日は、“本好きな子にするために大切なこと”というテーマで書いてみます。ポイントは全部で4つ。

①自主的な遊びの時間を、できる限り確保すること。
「またか!」と言われそうですが、何度でも書きます。非常に重要です。本好きな子にするために、と
いうことを考えても重要だと思います。本を読むばかりで遊ぶことが全然ない、という児童期を過ごした場合、本の世界に“逃げ込む”ことはあっても、“深く浸る”ことはできないと思います。人は、意識はせずとも、常に自分自身の体験を参照しながら本を読みます。幼児期にたっぷりと豊かな原体験を
積むことで、本の世界に深く入り込み、深く共感し、深く感動することができるのではないでしょうか。

②本を読む時間を作ること。
もちろん、本当に好きな子はなんとか時間を作って読むんでしょうが、そこまでではない子は時間が
ないと読まないと思います。①の遊び時間を確保する意味でも、削れる習い事は削りたいところ。
また、テレビ時間とゲーム時間の制限は絶対に必要だと思います。親がダラダラとテレビを見ていて子どもに本を読め、というのは無理。寝る前の読み聞かせを習慣するのもいいですね。本人さえ望めば、何年生であっても読み聞かせは効果大だと思います。学力アップのためには、“字を読む練習”
よりも“場面を想像(視覚化)する練習”の方が重要で、その練習を積むには読み聞かせが最適です。

③本に触れる環境を作ること。
ある日ふと読んだ“あの一冊”、その出会いで全てが劇的に変わるかもしれません。本が常に身近にある生活が送れるといいですね。一番いいのは、一緒に図書館(もしくは本屋)に行くことを習慣化すること。「気づいたら返却日で、返しに行ったついでにまた借りて…」という流れが作れると楽です。
気をつけなくていはいけないのが、“子どもが選んだ本に文句をつけないこと”。これは鉄則ですね。
親から見て望ましくない本ばかり読んでいても、楽しんでいるのならそれでOK。いつか発展します。

④親が本を好きになること。
仮に、「自分は本が嫌いだけど教育のために…」ということで②や③を完璧に実行しているお母さんがいたとして、それで本好きな子が育つか…。正直、微妙だと思います。親が楽しんでいるからこそ、
子供にその楽しさが伝わっていくのではないでしょうか。そういう意味では一番大切なポイントですね。まずは自分が本の魅力を知ること。楽しむこと。好きにさえなれば、②や③も楽しさの一部ですから、あまり苦もなく実行できると思います。「本は好きだけど時間がなくて…」という方へ。本当に好きならなんとか時間を作って読むはず。意外と“私を変えたあの一冊”に出会ってないのかもしれませんよ。読書の秋です。親子で一緒に楽しみましょう♪

●どんぐり村(駐車場付近)

昨日は朝からレンタカーをして、子連れに人気のスポット、三瀬どんぐり村に行ってきました。
駐車場に車を止めると、入場口までズラッと並ぶ人・人・人・・・。祝日でしたからある程度予想はしてましたが、人混みが苦手な私は「あっちの方も面白そうだから散歩してみようよ!」と、つい入場口とは反対方向へ…(写真上左)とりあえず走り回れれば満足な我が子たち、意外と楽しそう…(写真上中) 
時間にして30分ほど。この間に長男は、栗を拾い、バッタを捕まえ、カマキリを捕まえ、カエルを捕まえました。すごっ! 更に何かを見つけたらしい彼…スッと間合いを詰め、手にした枝を地面にピュッ!「トカゲとらえた!」 えっ!?ホントにばっちり捕えてました。すごーっっ!
さて駐車場に戻ると…また増えてる。かなり。こういうの苦手なマイペース夫婦、「みんな~どんぐり村たのしかったね!栗ひろえたね!次いこうか!」…ごめんね、いつか本当のどんぐり村いこうね(笑)。
予定変更、北山ダム周辺に行きましたが、こちらは人もそれほど多くなくてのんびりできました。
ターザンロープで遊んだり、鹿園で遊んだり(これ鹿?)、温泉に入ったり、楽しい一日だったなー。

●読書について② 本好きな子は国語が得意になるのか

前回、親が本好きになると子もそうなるという旨のことを書きましたが、ウチはまさにそんな感じです。長男が生まれる前から、必ず二週に一度は図書館で10冊借りてくる習慣がついていたので、長男も自然と本好きに。なんでも兄の真似をする妹や弟も、小さい頃から絵本に興味を持ち「これ読んで~」と次々に持ってきます。私も妻も本好きなので、読み聞かせは我々にとっても楽しい時間です。(10冊くらい連続で持ってこられるとさすがにうんざりしますが…)。最近は長男がよく妹と弟に読んであげています。年長の彼にとって、本は“字の読み方”の先生でもあります。、親は一度も教えたことがないのに、ひらがなもカタカナも上手に読みます。本好きな子は、漢字や語句を覚える点でも有利です。
私も小学校時代は本好きだったので、その点すごく楽でした。勉強より遊びが好きで、宿題もまともにやらない子でしたが、国語だけは得意でした。

さて、そこで本日のテーマ。「本が好きな子は国語が得意になるのか?」
何をもって得意とするか、がポイントですね。今の小学校の国語教育は“日本語の文章を味わうこと”
に主眼が置かれていると思うのですが、本好きな子というのは「本の良さを味わうのが得意」と言ってよいと思います。しかし、どれだけ深く味わえたか、というようなことが“テスト”によって“点数評価”されるようになったらどうでしょうか。普段は“正しい味わい方”など意識することなく、ただただ楽しく読んでいるだけなのに、その味わい方にケチをつけられることがあったりするのです。テストでは、“正解”というものがはっきりと存在し、そこに当てはまらない答えは、厳格に“×”とされてしまうのです。“文章の正しい味わい方”? 本当にそんなものが存在するのでしょうか?

…と、ちょっとオーバーに書いてみましたが、実は国語のテストに文句がある訳ではないのです。国語という科目については、この辺りのことが整理されずに、何を学ぶ科目なのか、テストで何を評価するのか、教える側も教わる側も、明確に理解できていないところに問題があるように思います。私も元は国語専門の塾講師、こういうことについてはずいぶん考えました。私の考えはこうです。

“小学校の国語の授業(文章を深く味わいましょう)”と、“国語のテスト(正しい答えを選びましょう)”、は全く別物と捉えるべきです。文章の味わい方に、正解はありません。感じるままに楽しく読んでいればそれでいいのです。正解がないのですから、テストで点数評価するのは不可能です。国語のテストで評価されているのは“論理的思考力”です。「文章の味わい方は人それぞれなのに正解が一つに決まるのはおかしい」という意見は的外れです。しっかりと作られた国語のテストでは、“味わい方”などは問われていません。問われているのは“答え方”であり、正解が一つに決まるのは、そこに“論理的な根拠”が明確に存在しているからです。

小学校と違い、国語教育の主眼が一つ、つまり“テストで点数をとるため”である学習塾では、“正答の論理的な根拠”をわかりやすく説明できない国語講師は失格です。国語のテストの本質が、“感覚をベースとした筆者との対話”ではなく、“論理をベースとした問題作成者との対話”であることを理解し、生徒にしっかりと認識させるのが、本当に優れた国語講師だと思います。国語のテストにおいては、
どんな名著であっても、作成者と解答者の間に存在する単なる“共通テキスト”でしかありません。
「これを読んでどう感じたか」は問題ではなく、「ここには何が書かれているか」だけが問題なのです。

例えば今回のブログの第一段落。これをどのように読むか、それは自由です。「こうすれば本好きに
なるのか」でも、「本好きになるといいことあるな~」でも、「この人は親バカだね」でも、「この人は宿題もやらない子だったのか」でも(笑)、何でもありです。しかし設問が、【筆者の長男は、なぜひらがなやカタカナが読めるのでしょうか。次の〇にあてはまる漢字一字を文中から選んで書きなさい。→〇から学んだため】というものならば、答えは一つしかありません。「親」や「私」や「弟」ではなく、「本」である明確な根拠が、文中に存在するからです。(この“正答の根拠”が明確でない問題を作る人がいるのは困りものです。ただし入学試験などの厳格なテストでは、稀な悪問を除けば必ず根拠があります。)

テーマに戻って、「本好きな子は国語も得意になるのか」。
“国語のテストでの得点力がある”、ということを“得意”とするのであれば、この答えは「NO」になると思います。いくら本が好きでも、考える力(論理的思考力)がなければ、点数には結び付きません。
だからこそ(このHPに何度も書いている通り)、“考える力”が大切なのです。算数でも国語でも、本当に大切なのは、計算練習や漢字練習ではなく、“考える力”を鍛えることなのです。こいくは“絵で解く算数文章題”を主要教材にしているため、「算数の教室なんですよね」と聞かれる事が多いのですが、私がその度に、「算数の文章題を使って、全科目に繋がる“考える力”をつける教室です。」と言い直しているのには、そういう理由があるのです。

もちろん、“考える力”が同程度であれば、本が好きな子の方が得点力が高くなるのはいうまでもありません。前述したように、漢字や語句の問題で得点しやすいのはもちろん、それらの知識や文章への慣れが、読解問題においてもかなりのアドバンテージとなります。“考える力”と“本を楽しむ力”、この
二つが揃っていれば鬼に金棒ですね。前述したように、テスト対策では、なかなか文章そのものを楽しめないので、対策はなるべく後回しにすべきだと思います。入試が近くなってから、「本を楽しむことと国語のテストは全く別物。国語のテストにはこんなふうに対応すればいいよ」とコツを教えてあげた上で練習を積めば、短い期間で一気に得点力をアップすることができるはずです。

☆☆☆ あっっ、そういえば、もうすぐ秋風市やります!概要はコチラッ!チラシはコチラッ! ☆☆☆

●秋風マルシェ

昨日は“秋風マルシェ”、今回で5回目となる教室(春風荘201号室)での1day marketでした。
基本的にこのイベントのことは妻(母乳育児相談haru)にまかせっきりで、私はチラシ作りと当日の販売の手伝いを少~しやるくらい。それもあって、彼女の「今回は委託でいくつもり」という問題発言(?)を、愚かな私は「ふ~ん、いいんじゃない」とサラッと聞き流してしまっていたのでした。“委託”の意味すら考えず…。後々それが自分に関係してくるとは思いもよらず…。

さて委託とは。私が理解したところ、販売する作品を作家さんから預かり、ディスプレイや販売、商品管理や清算などを行うこと。今までは作家さんごとの販売スペースを設けて、準備・販売・片づけ全てお任せしていたのですが、それをこちら(つまり我々二人)で全て受け持つ、ということだったのでした。
それを知ったのはイベント前日。夕方、総勢12名の作家さんが、この日のために作った沢山の作品を
次々に教室に届けてくれます。狭い部屋に溢れる商品の山。それを他人事のように横目に見ながら、
「商品も揃ったし、そろそろ帰って晩メシ…」と考えていた私に、「さっ、じゃあ飾りつけていこうか!」と
いう声がかかったのでした。「ん?何の話?」愚かな私はようやくそこで委託の全貌を知ったのでした。「これ全部二人でやるの!?大変じゃない!?」「うん、だからがんばろう!」「・・・。」

その後、隙あらば楽をしようとする私(「ここにあるの全部あの箱にごそっと入れとけばお客さんも遠慮なく漁れるんじゃない?」)と、商品を預かる責任感に燃える妻(「いや、これはここに種類別に並べて。商品が全て見えるようにきれいにね。」)との、熱い攻防戦が繰り広げられたのでした。
「でも明日はさ、これにパンとかお菓子も来るよね。二人だけで売るの大変じゃない?」 「うん、だからがんばろう!」 「・・・。でも終わった後はどうすんの?また全部二人で片付けるの?」 「片づけるだけじゃなくて清算もあるよ。だからがんばろう!」 「・・・。」

でもまぁ結論を書くと、大変だけど楽しかったです!ホントに!こういうのって「やらされてる」という気持ちがあると全然楽しめないけど、開き直って「自分がやる」モードに入ると意外と楽しいものです。
当日は天気に恵まれたこともあって、沢山のお客さんに足を運んで頂き、特に午前中はひっきりなしのてんてこまいでしたが、お客さんの助け(?)もあって、何とか販売も二人で回すことができました。
最後の片付けと清算が終わった時は、今までにない達成感がありました。機会があればまたやりたいです。当日、足を運んで頂いた皆様、ご協力頂いた皆様、どうもありがとうございました!