能古島に行ったり…自転車で近場を回ったり…花見三昧してしまいました…。
実際には10日ちょっと空いただけなのですが、けっこう久々に授業する感じがして、「子供かわい~♪授業たのし~♪」 と思えた幸せな一日でした。また今日から頑張ります。
と、いきなり不安な幕開けとなった今回の旅でしたが、その後は特に大きなトラブルもなく、楽しい毎日を送ることができました。今回は両家の母二人が一緒だったので、皆が元気に笑顔で旅を終えることができ、ほっとしているところです。
行ってみて、韓国は子連れ旅行にも向いていると思いました。この先、実際に旅行する方もいらっしゃると思いますので、子連れ韓国旅行の“お役立ち情報”をいくつか。
また、ショッピングの街、明洞や東大門のデパート内にある“キッズカフェ”にはずいぶん助けられました。思い切りショッピングを楽しみたいお母さんは要チェック!私は子供たちと一緒にカフェでお留守番でしたが、韓国人親子の遊びの現場を垣間見ることができました。日本のお母さんはやはり過保護だと思いました。
■会話を交わす:状況によっては簡単な声かけで終わることもありますが、できるだけ会話を交わしてから授業を始めるようにしています。大人と子供ですから、つい“主従関係”になりがちですが、相手が
“やらされてる感”を持たないように、まず最初に“友好関係”を築くのが大切です。会話のコンセプトは
“さぐる・ゆるめる・あたためる”という感じですね。説教くさいことは一切言わず、常に笑いを狙って話してます(笑)。ただしテンションが高すぎる状態で始めると落ち着かないことも。テンポダウンしたいときには、間をとった相槌とスローなしゃべりが効果的です。「へーえー。ふーん。そうなんだー。でもさー」という感じで会話をすることで、ゆっくりペースに持っていけます。
■見守る:問題に取り組んでいるときは、子供との距離感が非常に重要だと思います。対面に座って
じーっと見つめるのは避けましょう。やらされてる感がでる、依存心がでやすい、評価を気にして集中しない等々、良くないことばかりです。もちろん「ちゃんと見てるよ」サインを送るのは(それを嫌がるそぶりをする高学年の子であっても)重要だと思いますが、やるのは本人ですから、時々ちらりと横から覗くくらいがちょうどいいと思います。徒歩1~3秒の距離が理想的ではないでしょうか。何か言いたくなった時には、まずは少し距離を置いて、それが“必要なアドバイス”なのか、それとも“余計な口出し”なのか、冷静に判断すると良いと思います。
■背中を押す:私は鉛筆が動いているときには基本的には口出ししません。「いいね~」「すごいね~」「おもしろいね~」「なるほどね~」「がんばってるね~」、肯定と褒め言葉だけです。
時々、「どうやって書けばいいのかわからない」と固まっている子がいますが、「絵は丁寧にね。上手下手は気にしないで。こんな感じかな~で、わかるところだけでもいいから、とにかく描いてみよう。」とだけ言って、後はひたすら待ちます。我慢比べですが、これで皆なにかしら描きます。そしたら即座に「いいね~」と必ず肯定します。ここは必ずです。のせると少しずつ描きだします。少々気になることがあっても好きにやらせます。
■確認する:そのうちに「できました!」コールがかかります。ここから“確認”の始まりです。私が問題文を声に出して読みながら、ポイントごとに、どこにどのように絵や図にされているのかを聞いていき、数えさせ、問題文と全て一致しているかを一緒にチェックしていきます。絵や図がしっかりと描けるまでは正解でも不正解でも丸つけはしません。
これは「解き終わったらこんなふうに確認作業をするんだよ」というメッセージであり、見本です。ずっとやっていると「確認した?」の一言で確認作業をできるようになり、更に慣れてくると、答えを出した後に自分から確認し始めます。慣れてきた子に対しては「お~いいね~でもちょっと問題文と絵があってないところがあるよ」とか「お~いいね~絵はばっちり。でも答えが違う」とか「お~いいね~でも何かが違う」など、一言で終わることが増えます。
確認作業の狙いは三点。①見直しで間違いを発見する技術を身につけること、②それにより一人で試行錯誤できるようにすること、③視覚による確認作業を通して納得感を深めること、です。
※以上、前編でした。後編は、<整理する><丸つけする><壁を乗り越える>です。お楽しみに!