●あらためて、大切なこと

皆様、今年一年、ありがとうございました。よいお年を!

今年最後の記事となります。テーマは“考える力=遊び力を鍛えよう”。また?我ながらしつこい(笑)。
しかし【大切なこと】は詳しく何度でも。前回記事(こちら)に書き切れなかったことを、補足として。

遊び力を高めるためには近所に遊び仲間をつくりたい、遊び仲間をつくるためには幼児期に遊び場にどんどん連れていきたい、という話でしたが、「自宅の近くになかなか適当な遊び場がない」という方もいらっしゃると思います。そういった場合は、なるべく“自宅を開放”するとよいと思います。
いつでも家で遊べるように環境を整えて、どんどん友達を招くようにするのです。「あそこに行けばいつでも遊べる」と近所の子たちが思うようになれば遊び仲間に困ることが減ると思います。うちはけっこうそんな感じ(笑)。土曜午後にいつもの公園に行ってないと、ピンポンピンポンうるさいです(笑)。
だから親がそういうことを受け入れる覚悟を持てるかが大切(頑張る価値はあると思います)。それから誰と遊ぶのかいつも選べるわけではないので、「こういう友達と遊んじゃダメ」というのは、なしにする(禁句だと私は思っています)。最後に絶対的な条件として、子どもが基本的にヒマであること(笑)。
「いつ行っても遊べない」では遊び場として機能しませんからね。その意味で、自宅を良い遊び場・集い場にする最大のポイントは、“子どもの習い事を最小限にすること”だと思います。

それから、前回ブログで書いた遊び仲間(幼稚園・親繋がり・近所・小学校)には、あえて“最も身近な遊び仲間”を入れずにおいたのですが、皆さん気づきましたか? そう、それは“きょうだい”です。
もし、お子様がきょうだいに恵まれているのであれば、きょうだい同士がより仲の良い遊び仲間になれるように、環境設定してあげることが大切だと思います。「きょうだいの仲が良いのは当たり前、うちの子はずっときょうだいで遊んでる」という方は問題ありません。でも、面談でお話を伺っていると、「年が離れていて…」「男女差があるから…」「性格が真逆だから…」等々の理由で、きょうだいが仲良く遊ぶことが少ない、という方がけっこういらっしゃいます。
きょうだいが仲良いのは当たり前?どうでしょうか。うちの子たちは皆すっごく仲が良いのですが、その様子を見ていて私はこう感じています。「同じ時間、同じ経験を共有するうちに、そして一緒に遊んでいるうちに、きょうだいは段々と仲良くなっていくんだな~」と。一緒に遊ぶ時間が長くなればなるほど、お互いをわかりあうようになっていき、ケンカの仕方も上手になっていき、遊びもいい感じで盛り上がるようになっていき、そして絆が深まっているように見えます。

では“きょうだい同士がより仲の良い遊び仲間になるための環境設定”とは? 単純に“一緒に遊べる時間をできるだけ多く確保すること”です。遊びの内容には無理に関与しなくてよいと思います。ケンカしているときなんかは特に、親が絡むと逆にややこしくなるし仲直りする力も育たないので、なるべく関与しないように心掛けます。そのうち上手に遊べるようになるはずです。
「一緒に遊ぶ時間は充分あります」 まぁそうでしょうが、ただ“もっと”その時間を増やせば、もっと仲良くなってもっと遊びが深まりもっと遊び力が高まるかもしれません。「きょうだいが仲良く遊ぶことが少ない」のは実は“これまで一緒に遊んできた時間が充分ではなかったから”かもしれないのです。
宿題をもっと早く終わらせる工夫はありませんか? 削れる習い事はありませんか? テレビをつけている時間がもっと短くなれば、子ども達は今よりもっと遊びに集中できるかもしれませんよ。

最後に“遊び仲間を増やす”という選択について。そう、つまり“きょうだいを増やす”ということですが、もし実現が可能なのであれば、そのチャンスを活かすことをオススメします。「一人あたりの教育費が…」 うーん…4人の子を持つ父としてはそれを言われると痛いのですが、でも、日々仲良く遊んでいる姿を見ていると、たとえ教育にお金をかけてあげられなくても(ゴメン!)、「きょうだいの存在は、この子たちひとりひとりにとって、他に代え難い素晴らしい宝だな~」と、しみじみと感じます。
ちなみに子育ての大変さについてですが、1人でも4人でもそれぞれの大変さがあるので、トータルではあまり変わらないように思います。以前、次女が生後一ヶ月くらいのとき、ブログにこう書きました。
「3人も4人も一緒でしょ~あっはっは~」と余裕をかましていた過去の愚かな自分に「いや。3人と4人は大きく違うよ。」と真顔で指摘してやりたい気分。 ← ここ、更に訂正。3人も4人も一緒です(笑)。
大変なのは最初だけでした。段々と助け合えるようになりますからね。幸せは、増えました。

今年も残りあとわずか。あらためて、最も身近で最も大切な存在に感謝し、あらためて、自分にとって最も大切なことを再確認して、心穏やかに年の瀬を迎えたいと思います。