●こいく文庫(子ども向け)⑨

☆ チョコレート工場の秘密 ☆ ロアルド・ダール

~チャーリーが住んでいる町にある、世界一広大で、世界一有名なチョコレート工場。働く人たちの
姿をだれも見たことがないナゾの工場!そこへ、五人の子供たちが招待されることになった。
招待状の入ったチョコレートは、世界にたったの五枚。~

1964年以来、読み継がれている児童文学の傑作。
映画も有名ですね。2005年発売の新訳版は手に取りやすい装丁(イラスト)でポップに仕上がっています。
内容の方も超ポップ!普通の児童書ではあり得ないほどに奇想天外でファンタジック、過激でパワフルな文章は、本を読むのが苦手な高学年の子にも、「この本はちょっと違う」と思わせるのに充分です。期待が膨らまずにはいられない
オープニング、次々登場するコミカルなキャラクター、そして
休む間もなく展開していくストーリー。規格外です。
ブラックユーモアがきつすぎるという意見もあるようですが、全体を通して読めば、筆者の真意(想いと願い)は子どもに伝わるのではと私は思いました。