●こいく文庫(子ども向け)①

☆ あたまをつかった小さなおばあさん ☆ ホープ・ニューウェル

~小さなおばあさんは、たいへんびんぼうでした。もし、おばあさんが、これほどあたまがよくなかったら、おそらく、まいつき、お金のやりくりをすることができなかったでしょう。でもおばあさんは、あたまをつかうことにかけてはたいしたじんぶつでした…。~

1970年発行の名作。ユニークでおかしみにあふれ、ちょっと考えさせられて、最後は心がほっこり温まる、そんな素敵な一冊です。
一話完結の短いお話が8つ入っていて、寝る前に読んで
あげるのに最適です。すべて、小さなおばあさんが生活の
なかで遭遇した問題に“あたまをつかって”対処する、という
お話なのですが、その解決策がいちいちおかしい!
「え?それって…」と心配になりつつも、最後は必ず「わたしは、なんてまあ、あたまがいいんだろうねえ」とハッピーエンドに終わります。毎回、話の中盤に“あたまをつかう”場面がありますので、そのときに親子で「どうするんだろうね?」と
あれこれ想像して話しあったりするのも楽しそうです。