●こいく文庫(子ども向け)④

☆ ゴインキョとチーズどろぼう ☆ エミリー・ロッダ

~ハツカネズミのすむネコイラン町にはチュウチュウ通りというすてきな通りがあります。その1番地にすむのは、お宝チーズをいっぱい持っているお金持ちネズミのゴインキョ。でも、ある夜のこと…。~

ファンタジー系の人気作品を沢山書いている児童文学作家が、低学年向けのシリーズを刊行しました。文庫本より少し大きいハンディサイズ、48ページという薄さ、沢山のカラフルでかわいい挿絵。本が苦手な子でも「読んでみよっかな~」と思える、入門編に最適な一冊です。
内容も秀逸。ちょっとしたミステリーのようになっていて、スリルとサスペンスを(かる~くですが)味わえます。しっかりと組み立てられたストーリーには、「よくこの短さにまとめたな~」と感心させられます。シリーズは全10巻。主人公が毎回変わる一話完結ですが、どのお話にも他の番地のネズミたちがちょこちょこ登場してきて、思わず全巻読破したくなる作りになっています。私は3番地と4番地が好きでした。