●働く意味

冬期講習も前半が終了。子どもたちは皆、寒さに負けず元気一杯! 毎日とても盛り上がりま
した♪ 今春に独立してから約8ヶ月、おかげさまで本当に毎日楽しく働かせてもらっています。
今年最後のブログになりますので、ちょっと昔話を。

9年前、私はそれまで働いていた首都圏の進学塾を辞めました。塾講師として充実した毎日を
送っていたのですが、大学時代に立てた人生設計に従いました。同時に妻も仕事を辞めました。
目的は十代の頃からの二人の夢である世界一周。最低限の荷物をバックパックに詰め、期間を
決めずに旅立ちました。アジア・ヨーロッパ・中東・中南米・・・。1人1日1000円以内(宿泊費・食費)
で暮らせる地域を中心に、旅は足掛け3年に及びました。訪れた国は46カ国。何もかもが完全に
自由な、夢のような毎日でした。

「さぞかし帰国して働くことが嫌だったでしょう。」よく人に言われ、自分自身も心配していたこと
でしたが、意外なことに、旅を続けるうちに、“働くこと”の意味が自分の中でより明確になって
いき、帰る頃には「早く働きたい!」と思うほどでした。3年間、ただの道楽で旅している我々に、
惜しみなく善意を分け与えてくれる優しい人のなんと多かったこと!日本より遥かに貧しい国の
人々の善意に触れるたびに、自分も誰かのために価値ある何かをできる人間になりたい、人の
役に立てる自分を創りあげたい、という想いが強まっていきました。

この数ヶ月、そのときの想いが、改めて強くよみがえってきています。
路上の無名の誰かの言葉:「もしも私に感謝してくれるなら、次は君が誰かの為に出来ることを
してあげなさい。」 この世界の未来を担う子どもたちの為に、自分自身の頭で考える力をつける
手伝いをすること、その過程で、考える楽しさ・学ぶ楽しさ・人生の楽しさを伝え、しっかりとした
“個”を“育”てること。 旅で、そして人生で出会った人々から受けた、数々の恩に報いる為にも、
来年も自分に出切ることを精一杯やっていきます!