●人を成長させるもの

突然ですが、“人を成長させるもの”って何だと思いますか? 私はそれを“自分の思うよう
にいかないもの”だと考えています。 最たる例は“自然”。 効率的で便利な機械に頼らず
に、生身の体で自然と向き合っている人は、困難と向き合う日々の中で自らを成長させて
いるため、人間的な器が大きいように思います。

一昔前に話題になった養老先生の『バカの壁』という本に、「現代の日本人にとって一番
身近な“自然”は“子供”という存在である」という旨の文章がありました(うろ覚えですが)。
当時それを読んで、「そうか、自分の仕事は“自然”と向き合う仕事なのか!」と感動した
覚えがあります。自分の思うように生徒が動いてくれないときは、「子供たちはそうやって
自分を成長させてくれてるんだ」と捉えて、壁を乗り越えてきた気がします。
我が子と接する時間が増したこの半年、改めて“自然”の恐ろしさを実感しています(笑)。
本当に子供って思うようにいかないですね~…。“自然”は時に“脅威”です(笑)。

私が、どんぐり倶楽部を素晴らしいと思うのは、『大人の思うようにはいかない、子供の
“自然”な部分を、認め尊重し守り育てていこう』 という姿勢がベースにあるところです。
“自然”は本来、学びや恵みを与えてくれる偉大なもの。しかし、効率的で便利な生活に
慣れた我々大人は、その偉大さを真に理解できているでしょうか。無駄に見える寄り道
にも意味があるはずなのに、つい子供の自然なペースを無視してコントロールしようとし
たり、目の前の子供を見つめることを忘れ、権威や常識やマニュアルに頼ってみたり…。

それに対してどんぐり倶楽部は、「子供らしさを尊重しない子育てなんて楽しくないよ♪ 
その子が本来持つ生命力がどうやったら存分に発揮されるのか、目の前の子供をよーく
見つめて考えて時にぶつかって、共に成長するのが楽しいんだよ♪」 というメッセージを
発しているように感じるのです。

10/12に、寺小屋を開講予定のベテランどんぐりママ、springさんとmakiさんが教室見学
にいらっしゃいました。お二人と話をしていて、「あ~“自然”とじっくり向き合ってきた人な
んだろうな~」と感じました。何というか強くて柔らかいオーラがあるんですね。何でも熱心
にやるほど偏りやすくなるのが普通なのに、余分な力が抜けて考え方が柔軟。「さすがは
どんぐり」と改めて感じました。
私も仕事でプライベートで、どんぐり哲学(?)を常に忘れず、子供の魅力を引き出すことに
力を尽くして、魅力的な人間に成長しよう!と決意を新たにした一日でした。
springさん、makiさん、ありがとうございました♪
  
 ☆ springさんの10/12のブログで、学び舎こいくを紹介していただいてます ☆ (こちら)