●重量級ボードゲーム紹介

もうすぐクリスマスですね。
4月にお勧めのボードゲームを紹介する記事を書きましたが、その頃に思っていた以上に、コロナの影響が長引いています。まだ“サンタさんにお願いしたいもの”が決まってない方は、ぜひ4月の記事を参考にしていただければと思います。

記事の中で「家族で遊ぶと楽しそうだな~と目をつけている」と書いたゲームが3つほどあったのですが、そのうちの1つ、“ワイナリーの四季”が、私の最近のお気に入りです。購入直後の5月、「まずは自分がルールを把握しないと」と、ソロプレイをやってみたのですが、これが予想以上に面白く、夜な夜なワイン片手に一人で、“ワイナリー経営の研究”にいそしむこととなりました。ハマります。

重量級なので、ボードゲーム初心者にはお勧めできませんが、経験者で、お子さんが高学年であれば、「家族で和気あいあいと楽しめること間違いなし!」の高水準ゲームです。
教育効果も高いと思います。ブドウの樹を購入して、畑に植樹して、育てて収穫して、醸造させ熟成させ、注文を受けて出荷、ここまで全てこなして、初めて報酬が得られます。「いや~お金を稼ぐのって大変!だけどやりがいがあって楽しい!」そんな気持ちになるゲームです。今のところ、我が家は低学年の子が二人いるので、家族で遊んだことはありません。「あと二年くらいしたら…飲み頃かな」と熟成を楽しみに待っているところです(笑)。

最近、家族でよく遊んでいるのが、2019年に主要なゲーム賞をダブル受賞して、面白いと評判の
“ウイングスパン”です。 重量級のゲームって値段もけっこうするので、軽い気持ちで購入できないのですが、これは買って良かった! 

170種類の鳥カードはもちろん、巣箱型のダイスタワーに美しい個人ボード、かわいい卵トークン、
どのアイテムも素敵すぎ!勝ち負け関係なく、この世界に浸っているだけで幸せな気分になります。

こういうゲームって、家族で楽しむのに向いているんじゃないかな。 “負けたら機嫌が悪くなる”タイプ(時期?)の子っていますよね。そういう子と一緒にゲームすると、大人は気を使ってイマイチ楽しめなかったりするんですけど、“ウイングスパン”なら大丈夫。
プレイしているだけで充実感があって、得点や順位があまり気になりません。勝ち負け以上に、いかにして“マイフェイバリットバード”で固めた、“理想の王国”を作り上げるか、というところが楽しかったりするんですよね。だから「勝っても負けてもみんな満足」みたいな。 見事にテーマと合致した、平和で穏やかなゲームです。

教育効果の高さについては一目瞭然ですね。対象年齢ですが、うちでは2年生の次女も初回から楽しめていました(ボーナス抜きで、鳥の能力は大人が説明)。
最後に特筆したいのは、プレイ終了時の静かな高揚感というか清涼感というか…他のボードゲームにはない特殊な満足感…「これっていったい何だろ?」と考えて、「山とか海で過ごした時の感じだ!」と思い当たりました。冷え込む冬は外出する気が起きませんよね。“鳥のさえずりが聞こえてくる森林や草原に出かけた時の気分”に浸って癒されたい方は、ぜひ!