●年長クラスについて

9月開講を予定していた「年長クラス」についてお知らせです。
検討した結果、今年度の年長クラスの開講は見送ることに決めました。

年長クラスを開講した場合、3月までは年長生だけの早い時間帯で授業ができますが、小学生になる4月以降は、(継続的に通うことをご希望の方は)「小学生クラス」に移って頂くことになります。
しかし、トップページに募集状況を載せている通り、学び舎こいくの小学生クラスは、現在ほぼすべて満席で、キャンセル待ちをしている方も数名いらっしゃる状況です。今の見通しでは、年長クラスから小学生クラスのスムーズな移行ができない可能性があります。

小学校入学の準備期間であること、「文章題を絵で解く」という独特な授業内容であることを考えると
“継続的な指導”の意義は非常に大きく、「せっかく年長クラスで慣れてきたのに、その後の小学生ク
ラスに通えない」ということが起きうる状況の中では、開講を断念せざるを得ませんでした。

お問い合わせ頂いた皆様、ご期待に添えず申し訳ございません。
私自身も、年長生と過ごす時間を楽しみにしていましたので、残念な気持ちで一杯です。
教室運営についての考えは、この記事(こいくのサクセスストーリー)を書いた2011年5月から変わっていませんが、募集方法などは改善の余地があると思いますので、更に検討を重ねてまいります。

今後の流れについて記載しておきます。
「現在年長」のお子様につきましては、来年の4月(小学校入学)以降、お問い合わせ頂いた順に、随時
体験授業参加のご案内をさせて頂きます。
「現在年長未満」のお子様につきましては、ご質問等のお問い合わせはもちろん受け付けさせて頂きますが、「お問い合わせ順のご案内」はいたしません。年長クラスを開講する場合は年長4月くらい、
開講しない場合は1年生4月くらいに「体験授業の申し込み受付期間」を設けさせて頂きます。
この期間は現在未定ですが、決まり次第HPでご案内させて頂きます。
以上、何卒ご了承ください。  最後に、こちらの「お願い」も再掲しておきます。

<年長さんのお子様をお持ちの保護者様へ>
今の時期は、できるだけ机上の勉強はしないでください。自由に楽しく過ごせる時間をできるだけ
確保してあげて、“遊び上手”な子どもに育てるべく、環境づくりをしてください。お願いします。
(環境づくりの仕方については、本ブログ“最強の知育玩具シリーズ”をご参考ください)

●遊び力=考える力

前回ブログで「保護者の皆様にお願いしたいこと」として、「遊び上手な子にしてほしい」と書きました。
今日はこれについて詳しく書きます。教室生の保護者の方に、「またその話!?」と突っ込まれそう(笑)。
遊び力を高めることについては、面談や電話で相当しつこくお願いしていますからね。このブログでも度々触れている話題だと思います。それでもあえて、もう一度、書き記しておきたいと思います。

「子どもの成長には遊びが大切」という話をすると、「そうですよね~。勉強ばっかり、は可哀そうですよね~。」とか「勉強だけが人生じゃないですもんね~。」という感じで同意して頂くことがあるのですが、そのたびにちょっとした違和感を感じてしまいます。「世間一般には、まだまだ“遊ぶこと”と“学力の養成”を対立するもの(両立しないもの)として捉えている人が多いんだな~」と、そう思うのです。

大手塾で10年指導した結果、私は 「やらされる勉強では真の学力はつかない。“考えることの楽しさ”を知っている子こそが、学習を通して“考える力”を更に伸ばし、学力を伸ばし続けることができる」という結論に辿り着きました。ですから、学び舎こいくでは、学力の基礎を“考える力”と捉え、一筋縄ではいかない難問(絵で解く文章題)で、その力を伸ばす指導をしています。

“考える力”を問われることがほとんどない小学校のテストで、子どもの現状を見極めることは難しいと思います。しかし、絵で解く文章題であれば一目瞭然。そこでは、計算力や漢字力の有無を超えた、(私の考える)“真の学力”が問われるのです。
・・・工夫して、試行錯誤できるか。想像して、創造できるか。集中して没頭できるか。・・・
毎回の授業で、それらを常に問い続け鍛え続けています。生徒全員が、課題に一生懸命に取り組み成長する姿を見せてくれています。が、成長スピードには多少の個人差があるのも事実。上記したようなことを、なかなかできずに苦戦する子もいれば、楽々と楽しみながらやりとげてしまう子もいます。いったい何がその個人差を生んでいるのでしょうか?

私は二つの理由があると分析しています。一つ目の理由は、「その子のテンポやペースを尊重する」
ことを大切に指導しているからです。その子のテンポで味わうこと、その子のペースで楽しむこと、結局はそれが成長への一番の近道です。理解に時間がかかる子は、充分な時間をかけて、熟成するまで、腑に落ちるまで待つことが大切です。指導側のペースで「~年生~学期の達成目標はこれ!」というやり方をしないので、成長スピードにも個人差がでるのだと思います。(なかなか伸びないな~と見守っていたら、あるとき一気に成長する子も多いです)

二つ目の理由が今日の本題。 “経験量”が個人差を生んでいる、というのが私の分析です。
・・・工夫して、試行錯誤する。想像して、創造する。集中して没頭する。・・・
日常でこういう経験をしっかり積み重ねている子が、“楽々と楽しみながらやりとげてしまう子”となるのかな、と思うのです。ですから、「もっとこの子の学力を、考える力を伸ばしたい!」と考えたときに、どうしても「教室外でもこういう経験をもっともっと積んでほしい!」という想いが強まってくるのです。
では、より具体的に考えて、子ども達はどこでどうやって、このような経験を積むのでしょうか。

・・・工夫して、試行錯誤する。想像して、創造する。集中して没頭する。・・・
生活の中で? 小学校の授業で? 宿題で? 習い事で? 遊びで?
さてどうでしょう? そうやって考えると、“遊び”に最も可能性がある気がしませんか? 
そして実際にそうなんです。毎回の面談のたびに確信を強めているのですが、“考える力”をぐんぐん勢いよく伸ばしているのは、“遊ぶことなく宿題や習い事に頑張っている子”よりむしろ、“宿題もそこそこに遊びに夢中になっている子”の方なのです。特に10歳までは、“遊ぶこと”と“学力の養成”は対立するものではなく、両立するものなのです。「遊んでないで勉強しなさい!」はナンセンス。「単純反復の宿題なんてやってる場合じゃない、学力を高めたかったらもっとしっかり遊ぼう!」と強く言いたい。
遊び力=考える力、それが、真の学力が問われる現場で子ども達を見続けている私の本音です。

子どもだけで集まって時間を忘れて自然の中で遊ぶ…。“真の学力”を培うためには、こういう経験が最も大切なのではないかと思います。 が、今の日本はどうでしょう。遊び場は奪われ、遊び文化は継承されず、遊ぶ仲間もいなければ、自由に遊ぶ時間もない…。遊びで育まれるはずの“学力”が育ってないから小学校でマスターできるはずの読み書き計算すらなかなか定着しない。保護者の要求に応えるために小学校側も量でカバーするしかなく宿題は増える一方。そして大量の宿題が“真の学力を育てる時間=遊ぶ時間”を更に奪う…。完全に悪循環です。

貴重な成長期にいる子どもの“いま”、二度と戻らない“いま”を輝かせるため、多数派の意見や周りの状況に流されることなく、しっかり子どもを見つめ、ベストの選択をしてください。お願いします。

●さこんうえ

さこんうえの庭のブランコ

さこんうえの近所の川

さこんうえの近所の林

車はないけど旅には出たい。 ということで連休を利用してレンタカーで熊本方面へ。
目指すは… とりあえず自然がきれいなところ! 天気に恵まれ、楽しい休日を過ごしました。

小国に、とても素敵な民宿があるので紹介します。 → → → 農家の宿 さこんうえの蛙(HP)
「楽天」や「じゃらん」に出てこない隠れ家的な宿です。何かと個性的なのですが、最たるものが料理。肉や魚は一切なし、野菜だけの料理です。「それはちょっと…」と思う人も多いと思いますが(私もそうでした)、ただの野菜料理じゃないんですよ。自給している新鮮な無農薬野菜を使った、バリエーション豊かな創作料理で、本当に美味しい! 今回も夫婦で「なにこれ?うまっ!」の連発でした。
料理上手な宿のおばちゃんは人柄も素敵で、いつもためになる話を聞かせてくれます。
普通の温泉旅館ではできないような体験がしてみたい方はぜひ♪

小国の遊水峡

阿蘇の草千里