●こいく文庫(子ども向け)⑤

☆ はれときどきぶた ☆ 矢玉 四郎

~畠山則安くんは元気な小学3年生。デタラメの日記の内容が、次々と本当に起きてしまうのだから
さぁ大変! 鉛筆は天ぷらにされ、金魚は部屋を飛び、そしてそして…ぶたが空から降ってくる!?~

言わずと知れたベストセラー。やっぱり面白いですね。
小学生の一人称で書かれているので感情移入しやすいですし、想像力を刺激する一冊だと思います。ひとしきり笑った後に読む“あとがき”もいい感じです。「おとなになったら
自分の教科書は自分でつくらなくちゃいけないんだ。」
この本はやっぱり自分で読んでほしいですね。最後まで読めばわかりますが、読み聞かせでは絵日記の仕掛けの面白さが半減してしまいます。自分一人ではなかなか本を読みたがらない、という子に、「これは自分で読んだ方が面白い本だよ。理由は最後まで読めばわかるよ」と言って勧めるとよいと思います。シリーズ化されているので、気にいったら他の作品へと読み進めることもできます。

●こいく文庫(保護者向け)⑤

☆ 12歳までに「絶対学力」を育てる学習法 ☆ 糸山 泰造

こいくで使用している教材、「良質の算数文章問題」を作ったのが、“どんぐり倶楽部”の糸山先生。
その革新的な教育理論と学習法を知りたい方に最適な一冊がこちらです。前半は「考えない頭」を作る「考えない学習」の危険性について。後半は「考える力」をつけるための具体的な学習法について。

様々な思考回路をつくらなければならない九歳以前に「徹底反復」「高速単純計算」「大量暗記」をさせることの危険性については、
私自身、講師としての経験から非常に強く感じているところです。
本書で触れられている通り、場合によっては小学校の宿題についてもケアする必要があると思います。
全体的に、かなり手厳しく断定的、かつ攻撃的な雰囲気がありますが、ご本人を知る人が口を揃えて言う通り、糸山先生は大変に穏やかで優しい方です。全ては“守る”ための攻撃だと思います。最後に糸山先生の言葉を。~子供達は誰もが普通に天才です。その子供達の天才を潰さないで下さい。どうか、子供達をよろしくお願いします。~

●こいく文庫(子ども向け)⑥

☆ 大きい1年生と小さな2年生 ☆ 古田 足日

~からだは大きいのに泣き虫の1年生、まさや。からだは小さくてもしっかりものの2年生、あきよ。
いつもあきよに頼りっきりだったまさやが、初めて見たあきよの涙…。「ぼく、ホタルブクロをとりに
いくよ。あきよちゃん。」~

「おしいれのぼうけん」や「ロボット・カミイ」等で有名な著者の古典的名作。個人的にポイント高いのが、この本の“地図”。
「エルマーのぼうけん」と同様、この“地図”が本の世界の臨場感をグッと高めてくれます。ただ、エルマーが冒険するのは、あくまでも“空想の世界”ですが、まさやの冒険は“現実の世界”。実は私、この本を小学生のときに読んでいるのですが、「この本は今まで読んできた“どこかのお話”と何かが違う」と感じたのを覚えています。今思えば、これは“自分の物語”だったのだと思います。
自立と成長、そして友情の物語。タイトル・内容から考えると1・2年生が自分で読むのが理想ですが、分量が結構あるので、少しずつ読み聞かせてあげるのもいいと思います。

●こいく文庫(保護者向け)⑥

☆ 子育てと教育の大原則 ☆ 糸山 泰造

テーマは<こいく文庫⑤>同様、“絶対学力を育てるために”。ただし、こちらは学習に限らず、子育て
全般において大切なことを書き綴った内容です。“読みやすさ”という意味ではこちらがオススメ。
理論は少なく実際的なアドバイスが多いです。

先入観を排除して目の前の子ども達を見つめ、常識に捉われる
ことなく独自の理論を紡ぎ出してきた糸山先生。そんな糸山先生だからでしょう、子育てを語る際も視点がユニークです。かなりの数の育児書を読んできましたが、これほど内容がオリジナルな本は滅多にないと思います。
なんとな~く「こうした方がいいよ」という発言は一つもなく、全て、確固とした理由つきで「こうすべき」と語られており、「言われてみれば確かにそうだな」と納得できる貴重な意見のオンパレード。
「宿題は遊んだ後?」「子供を一日中観察?」「飽きたらやめても
いい?」「命令はダメ?」「きちんと忘れる?」「口答えを聞く?」
「調べものはダメ?」目からウロコが落ちまくりです。様々な発見がある本だと思います。

●生まれました

本日21時18分、自宅。元気な女の子が生まれました。
四人目です。母子ともに健康。ホッとしています。
これは毎回のことですが、妊娠が判明してから今日まで、心の片隅に常に小さな不安がありました。
出産は命に関わることだけに、たとえ経過が順調でも、やはり「もしも…」と考えてしまいます。
無事でよかった…。頑張った妻と赤ちゃんに感謝です。
これで滝家は、長男・長女・次男・次女、四人きょうだいとなりました。
子宝に恵まれて幸せです。 さ、 みんな、 いっしょに楽しもう♪