●またまたOPEN!

春風荘前のコンビニOPENをお知らせしたのが一か月半前。今度は徒歩3分くらいの場所に、なんと個別指導塾がOPENしてました! 三日ほど前に初めて知ってびっくり。今、時代の流れは個別指導FC塾にあるようで、最近は福岡でも新しい教室を見かけることが増えましたが、いつのまにか近所にまで。へえ~。
興味を持ってネットで調べてみたのですが、その個別指導塾のFC本部の方曰く、「出店計画の中で綿密な商圏調査をして出店します」とのこと。私の場合は、妻の「あそこならコーヒー屋さんも入ってる
から貸してもらえるかも」の軽~い一言で軽~く場所が決まった感じなので、立地に太鼓判を押されたようで嬉しかったです(笑)。
そのニュースを教えてくれた友人からは「ライバル出現だね」と言われましたが、正直、そんな感じでもないんですよね。なんというか、カラーが違いすぎるというか…こいくはむしろ、時代と逆行しているような場所ですし(笑)。まあ、何にせよ、マイペースに全力を尽くすしかないと思っていますので、今後もしっかり頑張ります。

実を言うと今回、(前回記事の続きとして)“集団塾”と“個別指導塾”の長所・短所を私なりに分析した記事をアップしようと思って準備していました。新しく作った『アドバンスコース』は、両者の長所を活かし短所をカバーすることを意識したコースになっているので、そこをしっかり説明したかったのです。
何といっても得意分野ですし。というのは私は以前、全国最大規模の個別指導塾の会社(の集団塾部門)に勤めていて、そこで学生講師に研修などもしていましたから、集団塾はもちろん個別指導塾にも詳しいんです。 保護者の方によく質問されることでもあるし、一個人の偏った意見でも選択の参考になるならいいかな、という気持ちもありました。
ただ、詳しい内情を書こうとすると、どうしても辛辣な批判記事のようになってしまうので困ってたのです(笑)。「正直に書きたいけど感じ悪いブログは嫌だな~」と悩んでいたところに飛び込んできたのが今回のニュース。このタイミングでアップすると「あ、悪口(+いつもの自慢)ね」という感じになっちゃいそうなので(笑)やっぱりやめときます。そのかわり、直接の質問には120%本音で(笑)お答えしたいと思いますので、興味のある方はお問い合わせください。

● 最強の知育玩具シリーズ ⑥

先日5歳の誕生日を迎えた長男。来年は年長さんですが、習い事もないので毎日遊び倒しています。この数か月はサッカーに夢中で、幼稚園でサッカー、家に帰ってサッカー、休日はもちろん「こうえんいこ!サッカーしよ!」の連呼で、走り回らされる日々です…。
そうはいっても、やはり冬は家で遊ぶ時間も長く、スイッチが入ると何やら黙々と熱中しています。
そんな姿を見ていて「やっぱりこれだな~」と確信を深めた“最強の知育玩具”をご紹介します。
前回の私的ベスト1~4(こちら)は“夏編”ということで、今回は“冬編”のベスト1~5です。では発表!

     1位:紙(折り紙・厚紙・段ボール等)
     2位:クレヨン(色鉛筆)
     3位:はさみ
     4位:セロハンテープ
     5位:のり
やっぱこれでしょ!こんなに“遊べる”玩具、“思考力を鍛える”玩具は他にありません! (玩具でなく文房具!と突っ込まれそうですが、まぁそれは置いといて…)
最近の長男の興味は“お絵かき”から“工作っぽいもの”に移っていて、お面・変身ベルト・シール帳・凧・スリッパ(?)・マッチ箱(??)など、思いついたものを次から次に作りまくっています。
きっかけは多分、物欲に目覚め始めた頃に「これ買って~!」 「う~んこれは…買えん…あ、でもこれ自分で作れるかも。作ってみたら♪」 を連発していたからだと思います(笑)。
その後、本人なりに 「けっこう作れるな」 と思ったのか(もしくは言っても無駄と悟ったのか)、今では
買ってコールなしに作り始めるようになりました。そういう意味でもオススメです(笑)。
時間があれば、親子で一緒に何か作るのもいいですね。説明書なしの工作、意外と楽しいですよ♪

● 最強の知育玩具シリーズ⑦

春の訪れを感じる今日この頃ですね。さて、いっこうに知育玩具らしきものが紹介されない本シリーズですが(笑)、今回は春休みも近いことですし、家族で楽しめるカードゲームを紹介したいと思います。

こいくでも大活躍している “皆で楽しめて” “頭を鍛える” 海外のアナログゲーム。(以前の紹介記事)
よく「どこで買うんですか?」と聞かれるのですが、売っているお店自体が少ないので、私はネット通販で購入しています。教室で教材(?)として使用するものですから、購入に際しては様々なチェックポイントを設けています。ルールが簡単なこと、短時間で終わること、大人数でも楽しめること等々…。
その中でも特に重要視しているのが、“頭を使うゲームであること”。そして“低学年と高学年が一緒に楽しめること”。しかしこの二つの条件を満たすゲームは稀です。“戦略性”の強いゲームはどうしても実力差がつきやすいし、かといって“運要素”が強すぎるようだと戦略を練る楽しみがない…。家族でゲームを楽しむ際の問題点もたぶん同じだと思います。大人と子どもが真剣に競い合えるゲームがあればベストですよね。

ということで。 “戦略性”と“運要素”のバランスが秀逸!しかもお手軽!千円ちょっとで買えて、いつでもどこでも気軽にサクッと楽しめるゲーム、それが≪ニムト≫です!!
ルールは簡単。実際にやってみればすぐわかります。あらかじめ配られた10枚の手札から各自1枚を選び、一斉にオープン! 配置のルールに従って4列のうちどこかに配置していきます。左から6枚目になったらアウト!その列のカードをすべて引き取らなければなりません。10枚すべてを出し切るまで続け、最終的に引き取ったカードに書かれた牛マークの数が最も少ない人が優勝です。牛はドイツ語で“まぬけ”という意味。なるべく牛をとらないように(6枚目にならないように)頑張るゲームです。
カード選択の際は脳がフル回転。
「皆きっとあの列に出すに違いない…今のうちにこの列に出しておこう」 とか
「このカードは後から危険になるだろうな…じゃあ早めに出しておこう」 とか
「どのカードも厳しい…けどこれならこうなって助かる可能性もあるな」 とか
「皆この列はまだ大丈夫だと思ってるだろうな…よし罠にはめてやろう」 とか。
もちろん「う~んどうしよ…。ま、いっか。なんとなく直感でこれ!」でもOK。

しかし他の人も同様に色々と策略を練って(あるいはあまり練らずに勢いで)出してくるわけですから、実際に 「オープン!」 してみると、「狙い通り!」 とはなかなかいきません。
「え!絶対こうくると思ったのに!なんでこれ出したの?」 「ん?なんとなく。」 「・・・。」
なーんていうこともしばしば。絶体絶命のピンチが思わぬ形で助かって「ほっ」となったり、意外な形で6枚目になって「ガーン…」となったり、わずか10~15分の1ゲームの中で様々なドラマが生まれます。対象人数は2~10人という幅広さ。人数によってゲームの雰囲気が変わるのも面白いところです。
と、大絶賛の≪ニムト≫ですが、実は(私が一押しするまでもなく)このゲーム、数ある海外カードゲームのなかでも、総合評価はNo.1、知ってる人はみな知ってる定番ゲームなのでした。皆様もぜひ!

●知識がなくても楽しめる算数入試問題ベストセレクション2012

“思考力”と“手作業”がポイントとなる入試問題が年々増加しています。今年度入試で目立ったのは“カード”の問題。ということで今年はテーマを統一して、カードの出てくる問題だけを集めてみました。以下、易しい問題順に並べています。

①筑紫女学園中学校 
②久留米附設中学校
③西南学院中学校 
④桐朋中学校
⑤灘中学校  

オススメは「時間無制限一本勝負!」です。(詳細はベストセレクション2011)
昨年、保護者の方から「○○中の入試問題だよ〜と誘ってみたけどまったく興味を示しませんでした…。」という声を頂きました。よくある話なんですが、高学年の子なんかは誘わない方がいい場合もありますよ。下心を見破られて「また何か勉強させようとしてる…。ピピッ!警戒モード発動!」となる場合もありますから(笑)。
例えば、リビングでお母様が問題を実際に解いてみる。「…ということは…う〜ん…」「ん?なにしてんの?」「いや、ちょっと○○中の入試問題があってね〜…これ、解けそうなんだけどね〜…う〜ん」とひとしきり唸った後に、問題をそのままにして席を外す、とか。どうでしょう? うまくやらないと「出た、わざとらしい演技!警戒モード発動!」となるかもですね(笑)。リビングの机の上に問題を置いておくだけの方がいいかもしれません。「何これ?」と聞かれたら「○○中の入試問題だって。ちょっとやってみたいから置いといて」と言っておいてそのままにしておく。ず〜っと置いてたら気になって読むでしょうし、読むと解きたくなるものです。直接的に誘うより意外と効果的だったりしますので試してみてください。(ただし、一ヶ月以上置きっぱなしの場合は潔く諦めましょう。笑)

※主要校の入試問題は、福岡県内は全教研(こちら)、関東関西は四谷大塚(こちら)
ホームページでご覧になれます。(四谷大塚の会員登録は簡単で無料です。)

※ 解答・解説もアップしています。できるだけ詳しく書いたつもりです。ページ右下の「次のページへ」をクリックしてください。内容に関して、ご質問等ございましたらメールを頂けたらお答えいたします。

●ベストセレクション2011 解答・解説 (文責 : 学び舎こいく 滝)

①上智福岡中学校

(1) 1回目に奇数(1・3・5)が出た場合、2回目に何が出ても右に8マスまではいけませんから、2回とも偶数(2・4・6)が出たことがわかります。2回で8マス進む組み合わせは、2-4, 4-4, 2-6 (1回目-2回目)の 【3通り】 です。

(2) まず、1回目に奇数が出た場合を調べます。1が出た場合、奇数なので左に進みます。2回目で1以上右に進む必要がありますから、偶数2,4,6の3通りです。3が出た場合、2回目は3以上右に進む必要がありますから偶数4,6の2通りです。同様に5が出た場合は2回目は偶数6の1通りです。次に、1回目に偶数が出た場合です。2が出た場合、偶数なので右に進みます。2回目で2以上左に進んだときだけAよりも左がわになりますので、奇数3,5以外の奇数1、そして偶数2,4,6の4通りです。4が出た場合、2回目は奇数5以外の奇数1,3、そして偶数2,4,6の5通りです。6が出た場合はどんな奇数が出てもAよりも右がわにありますので、奇数1,3,5と偶数2,4,6(つまりすべての数)の6通りです。ということで、目の出方は全部で3+2+1+4+5+6= 【21通り】 あります。

<別解> 奇数と偶数の組み合わせとして①奇数2回、②偶数2回、③奇数と偶数1回ずつ、の3つのパターンがありますが、①は必ず左がわにコマがとまりますので、②と③の場合を調べます。②のパターンは、2-2, 2-4, 2-6, 4-2, 4-4, 4-6, 6-2, 6-4, 6-6の9通りあります。③のパターンは、偶数が奇数より大きくなることに注意します。
奇数-偶数で、1-2, 1-4, 1-6, 3-4, 3-6, 5-6の6通り、偶数-奇数は前後を引っくり返した6通りありますから、③のパターンは12通り。目の出方は全部で9+12= 【21通り】 あります。

(3) さいころの出た目が小さい順に規則正しく調べていきます(1回目-2回目-3回目)。まずは1回目に1が出た場合。1-1-2, 1-2-1, 1-3-4, 1-4-3, 1-5-6, 1-6-5の6通りです。1回目と2回目の結果に合わせて、3回目が決まることがわかります。次に1回目に2が出た場合。2-1-1, 2-2-×, 2-3-×, 2-4-×, 2-5-×, 2-6-×の1通りです。偶数(右)と奇数(左)で進む方向が決められているため、Aに戻ってこられない場合(×)もあることがわかります。1回目に3が出た場合は、3-1-4, 3-3-6, 3-4-1, 3-6-3の4通り。1回目に4が出た場合は、4-1-3, 4-3-1,の2通り。1回目に5が出た場合は、5-1-6, 5-6-1の2通り。1回目に6が出た場合は、6-1-5, 6-3-3, 6-5-1の3通り。目の出方は全部で6+1+4+2+2+3= 【18通り】 あります。

<別解> 奇数が3回出てAに戻ることはありません。同様に偶数3回もないので、①奇数1回・偶数2回のパターンか、②奇数2回・偶数1回のパターンがあります。まず①のパターンですが、偶数が2回出たときは、右に偶数ぶん進みますから、次に奇数が出ても左には奇数ぶんしか戻れないため、実は①のパターンはあり得ません。つまり②のパターンの数がそのまま答えとなります。②の3つの数字(Aに戻る場合のみ)の“選び方”は1-1-2, 1-3-4, 1-5-6, 3-3-6の4通りです。ここで1-1-2の“並べ方”を調べると、1-1-2, 1-2-1, 2-1-1の3通りあり、次の1-3-4の“並べ方”は1-3-4, 1-4-3, 3-1-4, 3-4-1, 4-1-3, 4-3-1の6通りあります。続いて1-5-6は3種類の数字があるので1-3-4と同じく6通り、3-3-6は2種類の数字があるので1-1-2と同じく3通り。つまり合計では3+6+6+3= 【18通り】 あります。

②筑紫女学園中学校

(1) 「あ」は点Aにもどってくるまでに2cmの辺と1cmの辺をそれぞれ3本ずつ進みます。つまり、(2+3)×3 (もしくは2×3+3×3)=15cm進みます。「あ」は1秒に2cm進みますから、□秒では(2×□)cm進みます。つまり、2×□=15という式が成り立ちます。よって、□=15÷2= 【7.5秒】 となります。
※このあたりの説明はこうやって言葉で書くより、絵や図で説明した方が断然わかりやすいと思います。実際に15cmの直線(あるいは問題の図形)を書いて、2cmごとに1秒2秒3秒…と書いていけば、7秒半で15cmに到達することが実感できるはずです。

(2) 「あ」と「い」は反対方向に進みますから出発したときには、15cm離れています。「あ」は1秒に2cm、「い」は1秒に1cmずつ進みますから、1秒で2+1=3cmずつ距離の差が縮まることになります。□秒で(3×□)cm縮まり、15cmぶん縮まった時が出会うときですから、3×□=15という式が成り立ちます。よって、□=15÷3= 【5秒】 となります。
※これも実際に15cmの直線(あるいは問題の図形)に、「あ」と「い」の動きを1秒後2秒後3秒後…と丁寧に書きいれていけば、5秒後に出会うことが理屈抜きに納得できると思います。

(3) 「あ」と「い」が出発して何秒後に点Cを通過するかをそれぞれ調べていきます。まず「あ」ですが、出発した点Aから点Cまでは5cmありますから5÷2=2.5秒後に点Cを始めて通過します。次に点Cまで戻ってくるまでに進む距離は15cm、つまり(1)と同じ距離を進むわけですから、2回目に通過するのは2.5秒からさらに7.5秒たった、10秒後(2.5+7.5=10)ということがわかります。その後は7.5秒ごとに点Cに戻ってきますので、7.5ずつ加えていった、17,5秒, 25秒, 32.5秒, 40秒, 47.5 秒, 55秒となります。続いて「い」は、出発した点Aから点Cまでは10cm(2+2+3+3=10)ありますから、10÷1=10秒後に点Cを始めて通過します。次に点Cまで戻ってくるまでに15÷1=15秒かかりますから、2回目以降は10に15ずつ加えていった、25秒, 40秒, 55秒となります。「あ」と「い」が同時に点Cを通過した時間が出会った時間となりますので、10秒, 25,秒 40秒, 55秒の、 【4回】 出会うことになります。
※「あ」は「い」の2倍の早さがありますから、点Cを通過した回数も多くなります。こういった場合、点Cを通過した回数の少ない「い」の通過時間を先に調べて、次にそれに一致する「あ」を探す、という順番で調べた方が効率的です。