●ベストセレクション 2011 part 2

首都圏の私立中学校の入試も一段落しました。算数の最新入試問題を解きまくる毎日です。
これが楽しい♪ 仕事というより趣味の領域です。基本的に勉強嫌いだった学生時代の自分が聞いても信じないだろうな~。しかも本好きの文系人間で大学は文学部、塾講師デビュー時は国語を教えてたのに、“算数”って…。受験算数に興味を持った十数年前は、難関私立中の問題がなかなか解けずに悔しい思いをしたものでした。一日中、頭の中で問題を転がし続けて…解けた時の喜び!それを繰り返すことで、ますます難問を楽しめるようになりました。また、入試分析では偉そうに書いてますが、しっかり考えさせる問題を作るのって本当に大変なんです。難易度の調整に何回失敗したことか…。それゆえに良問に出会った時は、「よくぞこんな問題を作ったな~、すごい!」と本当に感動します。

今年の麻布の図形

今日は、そんな私に、“最高の感動”を与えてくれる、“最高の私立中”を
ご紹介します。東京のいわゆる“御三家”の一つ、麻布中学校です。
毎年2/1は、“麻布の入試問題の素晴らしさを妻に興奮気味に訴えては迷惑がられる日”と化していたのですが、今年はこの場を借りて皆さんに訴えたい!(迷惑…?) 確かに難しい。開成や灘に次ぐ難しさです。
“知識がなくても楽しめる”かは…正直微妙…。でも麻布の問題からは「知識などより“考える力”こそが大切なんだ、そして考えることってこんなに楽しいんだ!」と熱い想いが伝わってきます。(妄想…?) ということで、首都圏の問題から抜粋する予定だった“ベストセレクションpart2”ですが、今年も麻布が素晴らしすぎなので、“ベスト=麻布”ということにします!「そっ、そこまで熱く語るならちょっと見るだけでも…」という気持ちになった方、ぜひ!見るだけでなく鉛筆を握ってみてください!(こちら)

●麻布にチャレンジ!

画像はワンクリックで拡大します

先週から始めた個別面談で、沢山の保護者の方とお話させて頂いています。
今回、このブログの内容が話題になることが結構あり…直接の感想を頂けると本当に嬉しく、励みに
なります。空回り覚悟だったベストセレクションの記事にも、温かい反応が多いのは嬉しい驚きです。

ということで本日は、麻布の図形問題に挑戦したFAX添削生の答案を紹介します。
ただし挑戦予定のある方は見ないで! この答案を見れば、ポイントが一目でわかってしまいますね。
設問誘導に従えば、図形の“美しさ”が見えてくる構成になっているのですが、そういった出題者の意図を、存分に味わってくれたことが伝わる答案です。受験の対策などは特にしていない小5生ですが、
何がスゴイって、問題を解く目的が、“単に答えを出すため”でなく、“じっくり味わって楽しむため”に
なっているところ! さすが、どんぐりっ子♪ こういう子は放っておいても伸びます。“学ぶこと”が
“楽しいこと”になっているんですから、そりゃ伸びますよね。これこそ本来あるべき姿だと思います。
楽しく学ぶ子の楽しい答案は、見ている方も楽しくなります。当HP内の算数入試問題や、オリジナル問題を解いた教室生や添削生がいたら(それ以外の方も)、ぜひ答案を見せてください。よろしく!

●The smells of TV

個別面談、鋭意実施中です。1/30記事に関して、「押し入れテレビはやっぱり無理です(笑)」というご意見を頂きました。まぁそこまでやる必要はないんでしょうね。本当に見たい番組だけ見るように意識すればいいのでは。うちはたまたま見なくなるきっかけがあったんです。
きっかけ①海外放浪時代にテレビがないことに慣れた。②息子が生まれたので見る回数を減らした。③テレビが臭うようになった。②以外はちょっと特殊ですね。③について説明します。臭うテレビとは一体?

当時の私にとって、仕事から帰った深夜はリラックスタイム。何も考えずにお笑い番組を見て、仕事の疲れを癒す毎日でした。ところが、ある時期からテレビのスイッチを入れた途端、「ガッビジガジーッ」と激しい音がするようになったんです。構わず使っていたら、今度はテレビから何かが焦げるような臭いが漂うようになり…。それでも粘って使っていたのですが、“うるさい”と“くさい”に加え“爆発の恐怖”もあって、全然リラックスできない…。もちろん妻は呆れ顔…ついに断念。それ以後は「うるさい・くさい・こわいに耐えてまで見たい番組だけ見よう」ということになりました。(そこで「新しいテレビ買おう」とならないところが普通じゃないとは思いますが…) 三年程前、世が“薄型”で騒いでいた時代の話でした♪

●2011/2/20up 小3〜小6向けです。速さの問題を集めています。公式はもちろん
割り算すら習っていなくても、絵や図に表して粘り強く考えれば解くことができます。

……………………………………………………………………………………………
<4AX01>  月  日( )
 ぶんたくんは、家でテレビを見ていたとき、ふとトイレに行きたくなったので、
ドデカトラックに乗って時速90㎞(1時間あったら90㎞進む速さ)で3時間30分
休むことなく走って、おきにいりの公衆トイレに行きました。ギリギリセーフでした。
ぶんたくんの家から公衆トイレまでは、何kmあるのでしょうか。
……………………………………………………………………………………………
<4AX02>  月  日( )
 ぶんたくんは、家でマンガを読んでいたとき、ふと果物が食べたくなったので、
ドデカトラックに乗って時速87㎞(1時間あったら87㎞進む速さ)で13時間40分
休むことなく走って、おきにいりのりんご農園に行きましたが、夜なので農園は
しまっていました。ぶんたくんの家からりんご農園までは何kmあるのでしょうか。
……………………………………………………………………………………………
<4AX03>  月  日( )
 ゆめこちゃんは毎朝、家から900mはなれた学校まで歩いていきます。出会う人
だけでなく、道ばたの犬や猫や虫や木や花にまであいさつしながら歩くので、ひどく
時間がかかります。ゆめこちゃんの歩く速さを分速8m(1分あったら8m進む速さ)、
家を出る時間を午前7時だとすると、何時何分何秒に学校に着きますか。
……………………………………………………………………………………………
<4AX04>  月  日( )
 へんたくんはいつも、家から420mはなれた学校まで、後ろ向きで歩いて行きます。
8時15分に家を出て8時45分に着きますが、先生が「おそい!」と怒るので、今日は
前を向いて歩いてみることにしました。家を出る時間はいつもと同じですが、1分で
進める距離はいつもより66m長くなります。何時何分何秒に学校に着きますか。
……………………………………………………………………………………………
<3AX04>  月  日(  )
 ありんこのリンコちゃんが、お砂糖をドロボウアリにぬすまれたことに気づいた時、
ドロボウアリは、リンコちゃんから12cmのところにいました。1秒に1cmの速さで
にげるドロボウアリを、1秒に3cmの速さでリンコちゃんが追いかけます。
追いかけ始めて何秒後に、リンコちゃんはドロボウアリをつかまえるのでしょうか。 
……………………………………………………………………………………………
<3AX05>  月  日(  )
 ありんこのリンコちゃんが、迷子になった妹のアリサちゃんを見つけたとき、
アリサちゃんは、リンコちゃんから12cmのところにいました。リンコちゃんが
1秒に3cmの速さ、アリサちゃんが1秒に1cmの速さで、おたがいのほうに走って
行ったとき、アリサちゃんを見つけてから何秒後に二人は出会うのでしょうか。
……………………………………………………………………………………………
<4AX09>  月  日(  )
 ありんこのリンコちゃんが、お砂糖をドロボウアリにぬすまれたことに気づいた時、
ドロボウアリは、リンコちゃんから84cmのところにいました。1秒に4cmの速さで
にげるドロボウアリを、1秒に7cmの速さでリンコちゃんが追いかけます。
追いかけ始めて何秒後に、リンコちゃんはドロボウアリをつかまえるのでしょうか。 
……………………………………………………………………………………………
<4AX10>  月  日(  )
 ありんこのリンコちゃんが、迷子になった妹のアリサちゃんを見つけたとき、
アリサちゃんは、リンコちゃんから84cmのところにいました。リンコちゃんが
1秒に5cmの速さ、アリサちゃんが1秒に2cmの速さで、おたがいのほうに走って
行ったとき、アリサちゃんを見つけてから何秒後に二人は出会うのでしょうか。

●春期講習のご案内

春の到来を感じさせる天気が続いています。別れ、そして出会いの季節。
学び舎こいくでは 3/25~4/4に“春期講習”を実施します。(詳細はこちら)
こいく初の春期講習、気合い充分でお届けします。さて、講習の内容は…
いつもと一緒(笑)。いやいや手抜きじゃないですよ。もともと私は研究熱心な性格で、授業内容も常に試行錯誤して進化させてきたタイプ(単に飽きっぽい?)。なので講習前は当然、「何か新しいことやりたいな」と考えます。でも「生徒の力を伸ばすための授業とは…」と考えに考えた結果、結局は「いつもの授業が一番」という結論に辿り着いてしまうのです。
それだけ授業内容には自信を持っています。始める前からそこだけには自信がありましたが、教室生の成長の様子や保護者の皆様の反応から、「やはり今の授業がベスト」と改めて確信しています。
何が良いかって“生徒が主役”なところ。授業はいつも一緒(絵で解く算数文章題)、しかし毎回、生徒は新たな試行錯誤を繰り返し刻々と進化し続けています。授業内容が進化するより生徒が進化する
ことが大切。当たり前です。ということで私は完全な脇役、授業に自信あり!なんて格好良く書きましたが、実際やっていることは、「お~すっげ~!」「はぁ~なるほど~!」と感心してるだけ…。かつて
は授業で主役をはってたんですが…でもいいんです、今は子どもたちが輝くのを見ることが楽しい!
ということで普段と同じ春期講習、 “体験(2回)は無料” も普段と同じですので、初めての方もぜひ♪